構 造
- 本ロールの基本的構造は、アルミ押出材にスリットを設け、このスリットに対して直角にワイヤーを任意の間隔を持って巻きます。
- ブロワーによりワイヤーの隙間から減圧し、搬送物を既定の抱角度に吸着する構造です。
特 長
- 1、ワイヤー表面に吸着された搬送物は完全接触し、その接触部分の総面積は従来のサクションロールに比較して約5~10倍になります。
- このためグリップ力が従来品との比較で数倍になるのでブロワーの吸引圧力を下げることができます。又、吸引痕が付く要因を減らすことができます。
- 2、ウエブの吸引はワイヤー間の隙間より行われますがスリット幅が4mm以上と広いため結果として塵埃等が脱落吸引され、
- 目詰まりもほとんどありません。
- 3、ワイヤーの直径や巻きピッチを任意に選定できますので更なるグリップ力の増強や、吸引痕の心配が解決できます。
- 4、スリット型サクションロールにおいては片側及び両側サクションボックスによりロール側面でロール内部を
- 吸引する構造となっているため内筒を必要とせず、従来品の様に使用雰囲気温度差に因るロールの変形で発生する
- 内筒と外筒の接触事故はありません
- 5、グリップ力が高いので吸引面積を少なくすることができます。
- 即ちロール径を小さく選定できるのでGD2(慣性モーメント)を少なく且つ駆動モーターを小型化できます。
用 途
- 各種印刷機・圧延機・塗工機・カレンダー機・スリッター機・ラミネーター機・繊維機械・包装機等の各種、
- フィードロール・プルロール等、張力カット用
- ◆ 各種基材の張力カット用(ニップロールの代替)として使用可
- ◆ 各種プラスティックフイルム・紙・金属箔等の加工、搬送ライン
製作可能範囲
- (各種サクションロール)
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直 径 φ100~480mm / 長さ100mm~5000mm (その他サイズはご相談下さい) ロール材質 アルミ材(アルマイト処理) ロール表面 SUS-304、SUS-316の線材巻 ロール構造 ・サクション幅固定サクションロール
・吸引幅可変式サクションロール
・サクション、ブロー兼用マルチチャンバーロール
サクションロール各種写真
- マウスのカーソルを画像に合わせると表面の拡大写真になります
参考図面 |
サクションロールを支持する場合、駆動側と固定側、又は駆動・従動側の何れも自動調心で支持してください。
取付け精度には限界があります。又、熱膨張に対処してスラスト方向は左右1ヶ所フリーにしてください。
もしこれを怠りますとベアリングの破損、異常音発生等の危険があります。
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